韓国、5年ぶりに株式空売り全面解禁へ 31日から
[ソウル 21日 ロイター] - 韓国の金融規制当局、金融委員会(FSC)は21日、国内株式市場での空売り禁止措置を31日から5年ぶりに全面解除すると発表した。
FSCは声明で「最近の(市場環境の)改善と政策努力により、空売りが市場における公正な価格形成を損なうという懸念は解消される見込みだ」との見解を示した。
韓国は2020年3月に新型コロナ感染拡大に伴う世界的な金融市場の混乱を受けて空売りを禁止した。その後は一部解除したものの、2023年11月に再び全面的に禁止した。
当局は外国銀行による空売りの調査を開始し、空売りを検出するための新しいシステムを開発した。また、個人投資家と機関投資家の間の「公平な競争条件」を促進することを目的とした規制改革も導入した。
FSCは新制度を導入し内部管理策を整備した機関投資家に対し、31日から株式の空売りを許可すると発表した。
最初の2か月間は、特定の株式が過度に変動するのを防ぐための暫定措置が実施され、当局は市場の監視を強化すると説明した。