米軍の対中戦争計画、マスク氏に説明へと米紙 トランプ氏は否定

トランプ米大統領は、実業家イーロン・マスク氏が中国との戦争が勃発した場合の米軍の計画について21日に国防総省から説明を受けるとの米紙ニューヨーク・タイムズの報道を否定した。写真はトランプ氏とマスク氏。ホワイトハウスで11日に撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は、実業家イーロン・マスク氏が中国との戦争が勃発した場合の米軍の計画について21日に国防総省から説明を受けるとの米紙ニューヨーク・タイムズの報道を否定した。
トランプ氏はトゥルース・ソーシャルに「(国防総省の会議では)中国については言及も議論もされないだろう」と投稿。
ヘグセス国防長官はXで「(会議は)イノベーション、効率性、よりスマートな生産」に関するものになると述べた。
米当局者が匿名を条件に明らかにしたところによると、マスク氏へのブリーフィングには複数の米軍高官が出席し、中国などさまざまなテーマについて概要を説明するという。
ニューヨーク・タイムズが米政府当局者の話として報じたところによると、ブリーフィングでは米国が中国との紛争でどのように戦うかを説明するスライドが20─30枚表示される予定。
マスク氏が極秘の軍事計画にアクセスできれば、トランプ氏のアドバイザーとして連邦政府支出の削減を主導する同氏の役割が大幅に高まることになる。
また、電気自動車(EV)大手テスラや宇宙開発企業スペースXを経営するマスク氏は、中国や国防総省とビジネス上の関係があり、利益相反の問題を指摘する声も高まるとみられる。