ニデック、牧野フの買収防衛策「極めて遺憾」 事実関係を歪曲

ニデックは21日、株式公開買い付け(TOB)を提案している牧野フライス製作所が買収防衛策を導入すると発表したことについて「極めて遺憾だ」とするコメントを発表した。都内で2018年7月撮影(2025年 ロイター/KIM KYUNG-HOON)
Kentaro Okasaka
[東京 21日 ロイター] - ニデックは21日、株式公開買い付け(TOB)を提案している牧野フライス製作所が買収防衛策を導入すると発表したことについて「極めて遺憾だ」とするコメントを発表した。「当社との間の協議及び交渉に関する事実関係を不当に歪曲(わいきょく)して解釈した上で導入された」と批判した。
その上で、牧野フライスの要請と自社の今後の対応について、慎重に検討していくとしている。牧野フライス経営陣との密な対話が不可欠だと重ねて呼び掛けた。
牧野フライスは19日、株主などが適切な判断を下す時間を確保するため、一定の条件に基づき、対抗措置として新株予約権の無償割当てを行うとする買収防衛策導入を発表した。ニデックがTOB開始時期を4月4日としているのに対し、牧野フライス側は5月9日まで延期するよう要請している。