EU、報復関税第1弾の発動を4月中旬に延期 米産バーボンなど

欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は20日、トランプ米政権の鉄鋼・アルミニウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬まで延期すると発表した。2022年1月、アイルランド・ゴールウェイのスーパーで撮影(2025年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)
[ブリュッセル 20日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は20日、トランプ米政権の鉄鋼・アルミニウム関税に対する第1段階の対抗措置発動を4月中旬まで延期すると発表した。対象とする米製品を再検討し、米国との交渉に数週間の猶予を与えたい考え。
欧州委は当初、まず4月1日に45億ユーロ(49億ドル)相当の米製品に対する関税を発動し、その後13日に180億ユーロ相当の製品に関税を課すことを提案していたが、両方の報復措置を4月中旬に同時に発効させる計画という。
セフコビッチ委員(貿易担当)は「EUの2つの対抗措置を導入するタイミングを合わせることを検討している」とし、「米国のパートナーとの交渉にさらに時間をかけられるようになる」と述べた。
1日に発動予定だった第1段階の措置には、米国産バーボンに対する50%の関税などが含まれていた。