テスラ、米加州での自動運転配車サービスに向けた許可の一部を取得

3月18日、米カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は、米電気自動車(EV)メーカーのテスラが同州で目指している自動運転の配車サービス「ロボタクシー(無人タクシー)」の展開に必要となる許可の一部を出した。写真は2023年10月、カリフォルニア州エンシニータスで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)
[サンフランシスコ 18日 ロイター] - 米カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)は18日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラが同州で目指している自動運転の配車サービス「ロボタクシー(無人タクシー)」の展開に必要となる許可の一部を出した。
交付されたのは、配車サービスを運営するために必要な輸送チャーター・パーティー・キャリアー許可証(TCP)。これでテスラは保有する自動車を使い、カリフォルニア州であらかじめ計画された従業員の輸送が可能になる。
ただ、CPUCの広報担当者は、TCPが自動運転車での「配車を許可するものではない」とし、テスラが一般向けに配車サービスを運営することを許可するものでもないとくぎを刺した。
テスラの販売台数が低迷している中でイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は昨年、ロボタクシーの展開に軸足を移し、2025年に西部カリフォルニア州と南部テキサス州で人が乗務しないロボタクシーの営業を始めると表明した。テスラは昨年10月、ハンドルもペダルもないロボタクシーの試作車「サイバーキャブ」を公開した。
テスラが無人のロボタクシーを運営して顧客から料金を徴収するには、CPUCからの他の許可とカリフォルニア州の車両管理局(DMV)の許可も必要となる。だが、今のところ監視員が乗った状態で自動運転車を試験する許可をDMVから得ただけだ。
CPUCは、テスラが昨年11月にTCPの交付を求めて申請していたとした上で、同社が他の許可をまだ申請していないと電子メールで説明した。
DMVの広報担当者は18日、テスラが無人のロボタクシーの運営に必要となる追加の許可申請をしていないと回答した。
テスラは、TCPの交付と他の許可申請の詳細に関するコメント要請に応じなかった。
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