アラスカLNG開発「良いオファー」 具体的検討はまだ=九電社長
Kentaro Okasaka
[東京 14日 ロイター] - 九州電力の池辺和弘社長は14日の記者会見で、トランプ米大統領が意欲を示すアラスカ州のガス開発計画について、太平洋に面しているため距離的に近く「非常に良いオファーだ」との見方を示した。同時に1300キロに及ぶパイプライン敷設が必要とされることから具体的な検討はしていないとし「(近距離の)メリットをどう生かせるかというのをこれから勉強していく」と語った。
池辺氏は、パイプラインを敷設せず「北極海を砕氷船などで氷を割りながらLNGタンカーが運んでくるというのも(ひとつの)方法かもしれないし、いろんなことを勉強してみたい」と話した。
一方「いろんな選択肢ができるという意味ではウェルカムだが、今われわれが何かコミットできるかと言えば、ちょっと難しいなと思う」と述べた。
池辺氏は2020-24年に電気事業連合会会長を務めた。
アラスカの天然ガス開発を巡っては、石破茂首相がトランプ大統領との首脳会談で日本が協力することで合意している。