日経平均は反発、円安好感し戻り歩調 後半は小動き

3月14日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比263円07銭高の3万7053円10銭と反発して取引を終えた。写真は都内で2020年10月撮影(2025 ロイター/Issei Kato)
Fumiya Mizuno
[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比263円07銭高の3万7053円10銭と反発して取引を終えた。朝方は米株安の流れを引き継いで売りが優勢だったものの、為替の円安が好感されて徐々に戻り歩調となった。ただ、週末とあって積極的な売り買いが見られず、後半は強含みながらも小動きで推移した。
このところ警戒されていた円高が一服したことで買い安心感が生じ、足元で調整が続いていたハイテク銘柄の一角に買い戻しが入り朝安の後はプラス転換した。時間外取引で米株先物が堅調に推移したことも好感された。しかし、米国の関税政策を巡る警戒感が払拭されていないほか、週末も控え、上昇一服後は一進一退の展開が続いた
市場では「トランプ関税が引き続き懸念されているものの、ドル安/円高が和らいだことが好感されている。やはり円安に為替相場が振れると、株価は堅調となるようだ」(野村証券・投資情報部ストラテジストの澤田麻希氏)との声が聞かれた。
一方、石破茂首相が当選1回の自民党衆院議員15人に各10万円分の商品券を配ったと報道されたことについては、特に材料視された様子はない。マーケット関係者の関心は国内政局よりも、トランプ関税の行方や内外金利動向に向いている。
TOPIXは0.65%高の2715.85ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.65%高の1397.93ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆8369億3900万円だった。
東証33業種では、値上がりは非鉄金属、銀行業、繊維製品など26業種、値下がりは海運業、サービス業など7業種だった。
個別では、トヨタ自動車、東京エレクトロン、ソフトバンクグループなど主力株に値上がりした銘柄が目立った。半面、リクルートホールディングス、ファーストリテイリングなどがさえない。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.47%高の659.26ポイントと、上昇した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが958銘柄(58%)、値下がりは600銘柄(36%)、変わらずは80銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 37053.10 263.07 36606.78 36,594.04─37,154.39
TOPIX 2715.85 17.49 2691.12 2,687.33─2,723.38
プライム指数 1397.93 9.05 1386.57 1,383.56─1,401.80
スタンダード指数 1285.08 9.67 1274.39 1,274.15─1,285.46
グロース指数 847.05 11.22 835.21 833.39─847.47
グロース250指数 659.26 9.54 649.16 647.59─659.63
東証出来高(万株) 191685 東証売買代金(億円) 48369.39