テスラ、中国でモデルY廉価版生産へ 26年量産予定=関係筋

3月14日、米電気自動車(EV)大手テスラは、主力の多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の廉価版を上海工場で生産する。写真は、中国・北京にあるテスラのショールーム外のロゴ。2023年5月撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)
[上海 14日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラは、主力の多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」の廉価版を上海工場で生産する。関係筋が明らかにした。テスラは中国市場で激化する価格競争に苦戦しており、廉価版投入で巻き返しを図る。
関係者によると、「E41」というプロジェクト名で開発が進められており、既存の生産ラインを活用して製造される。2026年の量産開始を目指している。
廉価版モデルYは、昨年終盤に発売されたモデルYの改良版よりも小型で、製造コストは少なくとも20%削減される見込み。現在のモデルYの価格は26万3500元(3万6351ドル)からとなっている。
関係者は、廉価版モデルYは主に中国国内で販売し、市場シェアの維持を目指すと述べた。将来的に欧州と北米でも生産される予定としたが、時期は明らかにしていない。
モデルYは23年と24年に中国で最も売れた車だが、競争激化にさらされている。小米科技(シャオミ)が今年、クロスオーバー車「YU7」を発売すれば、強力なライバルになる可能性があるとアナリストは指摘している。
中国のEV市場における24年のテスラのシェアは10.4%と、前年の11.7%から低下した。