製薬マリンクロットとエンドー合併へ、破産法から脱却

米製薬会社マリンクロットとアイルランドを拠点とする同業エンドー・インターナショナルは13日、合併すると発表した。時価総額67億ドル相当の新たな企業が生まれる。写真はマリンクロット製の鎮痛薬。米ユタ州の薬局で2017年4月撮影(2025年 ロイター/George Frey)
Sabrina Valle
[13日 ロイター] - 米製薬会社マリンクロットとアイルランドを拠点とする同業エンドー・インターナショナルは13日、合併すると発表した。時価総額67億ドル相当の新たな企業が生まれる。両社は最近、米国で相次いだオピオイド鎮痛剤依存を巡る訴訟を背景とする破産法の適用から脱却したばかり。
マリンクロットのシギ・オラフソン最高経営責任者(CEO)は、両社の事業と製品は互いに補完し合うとし、米国に大規模な製造施設を持つマリンクロットは、トランプ大統領による輸入品への関税措置から恩恵を受ける可能性があると述べた。
両社によると、エンドーの株主は現金8000万ドルを受け取り、統合後の会社の株式49.9%を所有する。残りの株式がマリンクロットの株主の持ち分となる。
この合併により両社は、ジェネリック(後発)医薬品、泌尿器系疾患、さまざまな自己免疫疾患や希少疾患を手掛ける米国に軸足を置く企業に生まれ変わり、ニューヨーク証券取引所に上場する予定。
合併手続きは2025年下期に完了する見通し。合併会社は主に米国で事業を展開するほか、欧州、インド、オーストラリア、日本で支援を提供し、従業員約5700人を抱える。