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欧州投資銀、今年の防衛プロジェクト向け融資は2倍か3倍に=副総裁

2025年03月14日(金)08時58分

欧州投資銀行(EIB)のチェルビンスカ副総裁は3月13日、欧州連合(EU)が対ロシア抑止力強化のために8000億ユーロの資金確保を目指す「欧州再軍備計画」に合意したことを踏まえ、今年のEIBの防衛プロジェクト向け融資規模は少なくとも2倍か3倍に増えるとの見通しを示した。2018年1月、ワルシャワで撮影(2025年 ロイター/Kacper Pempel)

Karol Badohal

[ワルシャワ 13日 ロイター] - 欧州投資銀行(EIB)のチェルビンスカ副総裁は13日、欧州連合(EU)が対ロシア抑止力強化のために8000億ユーロの資金確保を目指す「欧州再軍備計画」に合意したことを踏まえ、今年のEIBの防衛プロジェクト向け融資規模は少なくとも2倍か3倍に増えるとの見通しを示した。

EIBは既に今月、防衛プロジェクト関連融資について現在設けられている制限を撤廃し、そうした融資の条件を拡大する方針を打ち出している。

チェルビンスカ氏は「われわれは理事会の決定を通じて新たな安全保障・防衛(関連融資)方針を導入したので、金額は制限しない。つまりこれらのプロジェクトがどんなに多い件数になっても対応する」と強調した。

その上で「われわれはいつでも融資を増額する用意がある。今年は少なくとも2倍ないし3倍になると計算している」と説明した。

チェルビンスカ氏によると、EIBが2024年に供与した安全保障・防衛関連融資は10億ユーロ(10億8000万ドル)。現在は14件の審査を進めており、リトアニアの兵舎建設事業については実行準備が整いつつあるという。

同氏は「安全保障・防衛に関しては、当然ながらEU全体向けという点が重要になるが、(ロシアとの)国境地帯の諸国を最優先することの大事さもわれわれは認識している」と述べた。

ロイター
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