今後20年の電力需要、過去20年比55%増 米ネクステラCEO予想

3月10日、風力・太陽光発電最大手の米ネクステラ・エナジーのジョン・ケッチャム最高経営責任者(CEO=写真)はヒューストンで開催されたエネルギー業界の国際会議「CERAWeek (セラウィーク)」で、今後20年の電力需要が過去20年と比較して55%増加するとの予想を示した(2025年 ロイター/Kaylee Greenlee)
Georgina McCartney
[ヒューストン 10日 ロイター] - 風力・太陽光発電最大手の米ネクステラ・エナジーのジョン・ケッチャム最高経営責任者(CEO)は10日、ヒューストンで開催されたエネルギー業界の国際会議「CERAWeek (セラウィーク)」で、今後20年の電力需要が過去20年と比較して55%増加するとの予想を示した。
需要の伸びの17%は、電力を大量消費するデータセンターの需要を大幅に伸ばしている人工知能(AI)ブームに起因するという。
ケッチャム氏は、需要の急増でガス火力発電コストが3倍以上に上昇しており、現在は再生可能エネルギーがより安価で入手しやすくなっていると指摘。「再生可能エネルギーも、ガスも、原子力も、全部必要になる」と述べた。
また公共料金が上昇する中、電力価格の面で危機状況になる可能性も指摘した。