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SBI新生銀、公的資金完済方法巡り政府と合意 優先配当で返済

2025年03月07日(金)12時40分

 3月7日、SBIホールディングスは7日、傘下のSBI新生銀行が抱える公的資金約3300億円について、具体的な完済方法を政府と合意したと発表した。写真は円紙幣。都内で2011年8月撮影(2025 ロイター/Yuriko Nakao

Miho Uranaka

[東京 7日 ロイター] - SBIホールディングスは7日、傘下のSBI新生銀行が抱える公的資金約3300億円について、具体的な完済方法を政府と合意したと発表した。政府系の預金保険機構などが持つ普通株を優先株に変更し、優先配当により返済する。

月内にまず、1000億円を優先配当の形で返済する。残りの2300億円についても追加の優先配当などにより完済を目指す。

SBI新生銀行は前身の旧日本長期信用銀行が経営破綻した際に計約3700億円の公的資金が注入された経緯がある。現在もなお約3300億円が残っている。

同行は1月28日、今年度中をめどにうち1000億円を返済すると公表。SBI新生銀の自己資本から500億円を拠出し、SBIHDから500億円の出資を受け、SBI新生銀行は十分な分配可能額を確保するため資本金の一部をそのほか資本剰余金に振り替える。残額を含めた具体的な完済方法については政府と可能な限り早期の合意を目指す方針を示していた。

SBI新生銀行は公的資金返済の道筋を明確にした上で、再上場についての検討・準備を開始する方針も明らかにしている。

ロイター
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