米リッチモンド連銀総裁、慎重姿勢維持へ 不確実性踏まえ
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米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は25日、インフレが米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に回帰することが明確になるまで、金利政策に関し様子見姿勢を維持する考えを示した。2013年7月撮影(2025年 ロイター/Jonathan Ernst)
[リッチモンド(米バージニア州) 25日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は25日、インフレが米連邦準備理事会(FRB)の目標である2%に回帰することが明確になるまで、金利政策に関し様子見姿勢を維持する考えを示した。
現在見られる不確実性は、トランプ政権の貿易政策などの変更によるもの、もしくは他の要因によるものであっても、「インフレとの戦いにおける最終段階において慎重となることを正当化している」と述べた。
不確実性が根強い中、金融政策を大幅に変更するのは難しいと指摘。「不確実性がどう展開し、経済がどう反応するかを見極めるために、様子見姿勢を続けたい」とし、「インフレが2%の目標に戻ると確信できるまで、(金利は)適度に抑制的な水準にとどまるべき」と述べた。
また、米経済は「良好な状態」にあるという認識を示した上で、28日に発表される1月の個人消費支出(PCE)価格指数は鈍化する見通しとした。PCE価格指数はFRBがインフレ指標として重視している。