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独IFO指数、2月は横ばい 「新政権待ち」

2025年02月24日(月)19時25分

 独IFO経済研究所が24日発表した2月の業況指数は85.2で、上方改定された1月と変わらずだった。改善を見込んでいた市場にとって期待外れの結果で、23日の総選挙で発足する新政権は厳しい状況に直面することになる。フランクフルトで2023年11月撮影(2025年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Miranda Murray Rachel More

[ベルリン 24日 ロイター] - 独IFO経済研究所が24日発表した2月の業況指数は85.2で、上方改定された1月と変わらずだった。改善を見込んでいた市場にとって期待外れの結果で、23日の総選挙で発足する新政権は厳しい状況に直面することになる。

ロイターがまとめたアナリスト予想は85.8だった。

現況指数は86.0から85.0へと予想外に低下した。期待指数は84.3から85.4に上昇した。

IFOのクレメンス・フュースト所長は、選挙で単独過半数を得た政党はないため、今後、連立交渉の行方を見守ることになり「ドイツ経済は待ちの局面」だと述べた。

アナリストは、急進的な左派と右派の野党勢力が、債務規則などの改革の取り組みを複雑にする可能性があると指摘。

VPバンク・グループのチーフエコノミスト、トマス・ギッツェル氏は「新政権は景気刺激へ迅速に行動することが重要だ。その前提条件となるのが、早期に連立協議をまとめることだ」と述べた。

LBBW銀行のシニアエコノミスト、イェンス・オリバー・ニクラシュ氏は、IFO統計は「ドイツ経済がどん底にあり、成長につながる改革が喫緊の課題であることを鮮明にした」と述べた。ただ対外貿易の低迷は国内で解決できる問題ではないと指摘した。景気が本格的に回復するのは早くて年後半で今年は再びマイナス成長になると予想した。

ロイター
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