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TOYO TIREの今期9%減益見通し、海上運賃高騰 増配は維持
2025年02月14日(金)13時44分
Kentaro Okasaka
[東京 14日 ロイター] - TOYO TIREは14日、2025年12月期の連結営業利益が前年比9.6%減の850億円になるとの見通しを発表した。海上運賃高騰の影響などを織り込んだ。一方、配当は1株当たり年間125円と増配を予想している。
同社は25年までの中期経営計画で配当性向30%超を掲げている。
24年12月期の連結営業利益は前年比22.2%増の939億円と過去最高を記録した。北米市場で重点商品の需要が堅調で、円安も利益を押し上げた。同期の期末配当は60円から70円に引き上げた。実施済みの中間配当と合わせ、年間で120円(前年は100円)となる。
同社は生産体制の見直しも発表。中国市場でブランド浸透が進まず、現地生産のメリットを生かせない状況が続いたため、江蘇省のタイヤ生産子会社の持ち分86%を現地企業に譲渡し、連結範囲から除外する。今後、中国から行っていたアジア地域へのタイヤ供給は日本やマレーシアから代替するとしている。