米シスコ、通期売上高見通しを上方修正 AI向け機器需要堅調で
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米シスコシステムズは2月12日、通期の売上高見通しを上方修正した。人工知能(AI)ブームでクラウドネットワーキング機器の需要が増加するとみている。1月20日、ダボスで撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
Juby Babu
[12日 ロイター] - 米シスコシステムズは12日、通期の売上高見通しを上方修正した。人工知能(AI)ブームでクラウドネットワーキング機器の需要が増加するとみている。
株価は引け後の時間外取引で7%近く上昇した。
AIインフラ構築に向けた企業の多額投資を背景に、イーサネットスイッチやルーターなどのシスコ製品を使用するデータセンターの需要が高まっている。
ランニング・ポイント・キャピタルのマイケル・アシュレー・シュルマン最高投資責任者(CIO)は「シスコの堅調な見通しは同社の株価を押し上げ、AIやテクノロジー企業全般にとって追い風となるだろう」と指摘。
「企業顧客はAI関連の計画をサポートするためにネットワークをアップグレードしており、政権交代後の連邦政府支出減少の影響を相殺している。このような顧客構成の変化は政府のプロジェクト遅延にもかかわらず勢いを維持するのに役立っている」と語った。
シスコはまた、自社株買いを150億ドル拡大する。これにより承認済みの残りの自社株買いは170億ドルとなる。
2025年度(24年8月─25年7月)の売上高見通しは560億─565億ドルとした。従来は553億─563億ドルだった。LSEGがまとめたアナリスト予想は559億9000万ドル。
第3・四半期(2─4月)の売上高見通しは139億─141億ドル。アナリスト予想は138億7000万ドル。
第2・四半期(11─1月)の売上高は140億ドルで、アナリスト予想の138億7000万ドルを上回った。