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経常収支12月は1兆0773億円の黒字、訪日客増で旅行収支の黒字拡大

2025年02月10日(月)10時30分

財務省が10日発表した国際収支状況速報によると、12月の経常収支は1兆0773億円の黒字となった。写真は2023年6月、東京の浅草で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Tetsushi Kajimoto

[東京 10日 ロイター] - 財務省が10日発表した国際収支状況速報によると、12月の経常収支は1兆0773億円の黒字となった。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は1兆3623億円程度の黒字だった。貿易・サービス収支は419億円の黒字、第1次所得収支は1兆2755億円の黒字、第2次所得収支は2401億円の赤字だった。

訪日外国人旅客者数が前年比27.6%増となり、旅行収支の黒字拡大でサービス収支の赤字が大幅に縮小。経常収支は対前年で黒字幅を拡大した。

証券投資収益が赤字幅を拡大したことから、「第1次所得収支」は黒字幅を縮小したものの、過去の海外証券投資、直接投資からのリターンを海外再投資に振り向ける等、日本企業による積極的な海外投資は、経常黒字の源泉となっている。

経常収支は2023年1月に2兆0014億円の赤字を記録した後は、円安と食料品、エネルギー、資源価格の高騰などによる貿易赤字にもかかわらず、海外への証券投資や直接投資からの収入に支えられ黒字が続いている。

2024年通年の経常黒字は前年比6兆6689億円増加の29兆2615億円となった。第1次所得収支が黒字幅を拡大。輸出額の増加が輸入額の増加を上回り、貿易収支の赤字幅も縮小した。

ロイター
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