ニュース速報
ビジネス

トランプ大統領、米債務水準に疑問呈す 「不正の可能性」調査

2025年02月10日(月)10時01分

トランプ米大統領は2月9日、米国が抱えている債務は考えられているより少ない可能性があると述べ、債務支払いに関する不正のせいかもしれないと語った。写真は米連邦準備理事会(FRB)本部。2022年6月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)

[9日 ロイター] - トランプ米大統領は9日、米財務省の債務支払いに不正の可能性がないか調査していると述べ、36兆ドルとされる債務残高がそれほどには多くない可能性があるとの見方を示唆した。

ルイジアナ州ニューオーリンズで行われる米ナショナル・フットボールリーグ(NFL)の王座決定戦、スーパーボウルに向かう途中、大統領専用機「エアフォースワン」上で記者団にコメントした。

無駄遣いを特定するために支払い記録を調べてきた政権当局者が、債務の支払いに目を向けたと述べた。

トランプ氏は「われわれは国債さえ調べている」とし「一部の財務省の支払いがカウントされていない可能性がある。つまり、非常に詐欺的な行為があり、債務規模はわれわれが考えているより少ない可能性があるということだ」と述べた。

債務返済に言及しているのか、財務省によるその他の支払いに言及しているのかは明らかでない。

財務省によると、米公的債務残高は現在36兆2000億ドルで、国内総生産(GDP)の120%超に相当する。トランプ氏と議会共和党は、破滅的な結果を招きかねないデフォルト(債務不履行)を回避するため、今年中にさらなる借り入れを承認しなければならない。

トランプ氏は、実業家イーロン・マスク氏に連邦政府の見直しを指示。マスク氏が率いる「政府効率化省(DOGE)」は給与や支出記録にもアクセスできることから、プライバシーやセキュリティーの問題が指摘されており、政府機関の業務混乱や抗議活動が起きている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

マクドナルド、第4四半期米既存店売上高が予想以上の

ビジネス

米鉄鋼・アルミ株が急伸、トランプ氏の関税受け

ワールド

ダライ・ラマが「正しい道に戻る」よう望む、14世の

ワールド

パリでAIサミット開催、技術革新と安全なAI活用議
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大反発を買う...「イメージアップを図るため」
  • 2
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉妹で一番かわいがられるのは?
  • 3
    「だから嫌われる...」メーガンの新番組、公開前から大炎上の納得理由
  • 4
    極めて珍しい「黒いオオカミ」をカメラが捉える...ポ…
  • 5
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 6
    睡眠中に体内は大掃除されている...「寝ているあいだ…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    36年ぶりの「絶頂シーン」...メグ・ライアンの「あえ…
  • 9
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 5
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 6
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 7
    Netflixが真面目に宣伝さえすれば...世界一の名作ド…
  • 8
    研究者も驚いた「親のえこひいき」最新研究 兄弟姉…
  • 9
    メーガン妃の最新インスタグラム動画がアメリカで大…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 5
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 6
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中