午後3時のドルは152円前半に下落、米雇用統計・日米首脳会談に関心
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2月6日 午後3時のドルは152円前半と、前日ニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。写真は1ドル紙幣で、2021年11月撮影(2025年 ロイター/Murad Sezer)
Atsuko Aoyama
[東京 6日 ロイター] - 午後3時のドルは152円前半と、前日ニューヨーク市場終盤から小幅にドル安/円高の水準で推移している。日銀の利上げの道筋に関する田村直樹審議委員の発言が円高圧力となり、ドル/円は午前に一時151円台へ下落して約2カ月ぶり安値を更新。上値が重い展開が続く中、市場の関心は7日に控える米雇用統計や日米首脳会談に移っている。
朝方は152円半ばで売買が交錯していたドルは、仲値公示前後から上値を切り下げた。午前10時半から田村審議委員の発言内容が伝わると、円債市場で2年債利回りが16年半ぶり水準となる0.765%まで上昇し、ドルは一時151.81円まで下落した。
タカ派的とみられている田村審議委員の発言について「従来の立場から大きく変わったわけではないが、中立金利に関する議論や利上げパスに言及すると円高圧力がかかりやすい」(三井住友銀行の鈴木浩史チーフ為替ストラテジスト)との声があった。
午後に行われた田村審議委員の記者会見では、ドルが152円前半から半ばへ一時上昇する場面もあったが、「中立金利などに関する発言が午前の内容に比べてあいまいだった」(SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人・金融市場調査部長)との見方が聞かれた。
田村委員は6日、長野県松本市で開いた金融経済懇談会であいさつし、中立金利は「最低でも1%程度」と改めて述べた。0.75%への利上げのタイミングを「適切に判断していく」と述べるにとどめる一方、「0.75%に引き上げても、引き続き実質金利は大幅にマイナスで、経済を引き締める水準にはまだ距離がある」とも語った。午後の記者会見では中立金利を巡り「現時点で特定は難しい」、「1%と決め打ちしているわけではない」などとも発言した。
市場の関心は7日の米雇用統計や日米首脳会談に移っている。三井住友銀の鈴木氏は、2つの重要イベントを控える中、ドル/円は「このところの下げで反発の余地も大きい一方、150円割れも視野に入る」との見方を示した。ただ、仮に首脳会談で関税や為替水準への言及があったとしても瞬間的な反応にとどまり、「一方向にトレンドが出ることはないのではないか」とも指摘した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 152.40/152.4 1.0386/1.03 158.31/158.3
5 87 2
午前9時現在 152.65/152.6 1.0397/1.04 158.73/158.7
6 00 5
NY午後5時 152.59/152.6 1.0402/1.04 158.74/158.7
1 03 7