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尹氏の非常戒厳宣言、全閣僚が懸念表明した 韓国首相が証言

2025年02月06日(木)18時07分

2月6日、韓国の韓悳洙首相(写真)は、尹錫悦大統領が12月3日に「非常戒厳」を宣言する前に開催された緊急閣僚会議で、「全員が」非常戒厳について懸念を表明したと述べた。2024年5月、ソウルで撮影(2025年 ロイター/Kim Soo-hyeon)

Ju-min Park Jack Kim

[ソウル 6日 ロイター] - 韓国の韓悳洙首相は6日、尹錫悦大統領が12月3日に「非常戒厳」を宣言する前に開催された緊急閣僚会議で、「全員が」非常戒厳について懸念を表明したと述べた。

尹氏が12月14日弾劾訴追され職務停止となった後、韓氏は一時的に大統領代行を務めたが、その後、同氏も弾劾訴追された。

韓氏は国会特別委員会で、「全員が(非常戒厳に)反対し、懸念を表明し、問題点を大統領に提起した」と述べた。

一方、憲法裁判所で6日に開かれた弾劾裁判の審問に出席した軍幹部らは、非常戒厳宣言当日の行動について証言した。

90人以上の特殊部隊を指揮した陸軍特殊戦司令部707特殊任務団長の金賢泰氏は、「私の任務は国会議事堂と議員会館を封鎖し、これらの建物を確保することだった」と述べた。

部隊が国会議事堂に入った後、非常戒厳を解除するために議員らが集まっている本会議場に向かうよう、上官である郭種根特殊戦司令官から命じられたと語った。

「(郭氏は)150人以上が集まってはならないと述べ、(阻止するために)われわれが中に入れるかどうか尋ねた」と証言した。ただ、当時は150人という数字の意味が分からず、議員数を指していたことも理解していなかったと説明した。

郭氏はこれまでに、非常戒厳の解除に必要な150人以上の議員が集まるのを阻止するように命じられていたと述べている。

金氏は郭氏に、部隊は本会議場に入ることはできなかったと伝えたという。

ロイター
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