ニュース速報
ビジネス

FRBが今年のストレステスト概要公表、新たなシナリオ追加

2025年02月06日(木)12時53分

 米連邦準備理事会(FRB)は5日に公表した大手銀行に対する2025年版ストレステスト(健全性審査)の概要で、商業用不動産と居住用不動産の市場が緊迫化するシナリオが盛り込まれると明らかにした。写真はFRBの建物。米首都ワシントンで2022年6月撮影(2025年 ロイター/Sarah Silbiger)

[ワシントン 5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は5日に公表した大手銀行に対する2025年版ストレステスト(健全性審査)の概要で、商業用不動産と居住用不動産の市場が緊迫化するシナリオが盛り込まれると明らかにした。

そのほかノンバンク部門で起きたショックや、多数の大手ヘッジファンドがもたらすショックが大手行のファイナンスに与える影響を調べる項目などが新たなシナリオに加えられる。

シナリオはおおむね従来と変わらない。大手行の対応力と、それに伴う資本要件の評価につなげる。

25年版では、米国の失業率は5.9%から10%に上昇し、住宅価格は33%、商業用不動産価格は30%それぞれ下落する想定。相応の規模でトレーディング事業を展開する大手行は、最大の取引相手が決済不能になった事態への対応も試される。

FRBは、審査手続きの透明性向上や、審査結果の振れ幅を抑えるための改革も引き続き進めていく方針で、近く追加の具体策を打ち出すとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

今年の米原油輸出、中国の報復関税で減少も コロナ禍

ビジネス

日本製鉄、4―12月期事業利益は18.2%減 通期

ビジネス

午後3時のドルは152円前半に下落、米雇用統計・日

ビジネス

中立金利1%を念頭に適時・段階的に利上げ、ペースは
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    教職不人気で加速する「教員の学力低下」の深刻度
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 6
    「僕は飛行機を遅らせた...」離陸直前に翼の部品が外…
  • 7
    戦場に響き渡る叫び声...「尋問映像」で話題の北朝鮮…
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 10
    【USAID】トランプ=マスクが援助を凍結した国々のリ…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 7
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギ…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 10
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 7
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中