中立金利1%を念頭に適時・段階的に利上げ、ペースは予断持たず=田村日銀委員
2月6日、日銀の田村直樹審議委員は長野県松本市での金融経済懇談会後の記者会見で、中立金利が1%程度ということを念頭に置きながら、物価目標の実現に向けた確度の高まりに応じて適時かつ段階的に短期金利を引き上げていく方針を示した。今後の利上げペースについては予断を持っていないと述べた。都内で昨年3月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takahiko Wada
[松本市(長野県) 6日 ロイター] - 日銀の田村直樹審議委員は6日、長野県松本市での金融経済懇談会後の記者会見で、中立金利が1%程度ということを念頭に置きながら、物価目標の実現に向けた確度の高まりに応じて適時かつ段階的に短期金利を引き上げていく方針を示した。今後の利上げペースについては予断を持っていないと述べた。
田村委員は懇談会のあいさつで、中立金利は「最低でも1%程度」と改めて述べ、物価目標が実現する2025年度後半には「少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが、物価上振れリスクを抑え、物価安定の目標を持続的・安定的に達成する上で必要だ」と語った。
会見では、毎回の決定会合時点で得られるデータや情報次第では、今後の利上げが「より早くなる可能性もあれば遅くなる可能性もある」と話した。