ニュース速報
ビジネス

ローブ氏が強気見通し、今年の株式投資はM&A増加で追い風強まる

2025年02月05日(水)08時49分

2月4日、 米著名投資家でヘッジファンドのサード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏(写真)は、今年は株式投資環境への追い風がさらに強まるとの読みをしている。ニューヨークで2022年10月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Svea Herbst-Bayliss

[ニューヨーク 4日 ロイター] - 米著名投資家でヘッジファンドのサード・ポイントを率いるダニエル・ローブ氏は、今年は株式投資環境への追い風がさらに強まるとの読みをしている。サード・ポイントが顧客宛てに送付した四半期ニューズレターの内容をロイターが4日に確認して分かった。

ニューズレターによると、昨年24.2%を記録したサード・ポイントの主力ファンドのリターンは今年1月も3.3%と堅調だ。

ローブ氏は、トランプ米大統領が就任直後に早速署名したさまざまな命令を通じた政策が波紋を広げている点について、適切な投資をするためには感情を度外視する必要があると主張。これらの政策で特定のセクターが恩恵を受けるだろうし、M&A(企業合併・買収)やその他の企業活動が上向くことが、サード・ポイントが採用する「イベント・ドリブン戦略」に好影響をもたらすとの見方を示した。

サード・ポイントがクレジット投資を強化する中で、ローブ氏は「ライアビリティー・マネジメント・エクササイズ(LME)」と呼ばれるデフォルト(債務不履行)回避のための債務再編手法が用いられた資産への関与を積極化している。

ローブ氏は、サード・ポイントが現在保有する企業クレジット資産の半分、7億ドル超がLME関連だと説明した上で「この分野は今後重要なアルファ創出源になると期待している」と述べた。

またトランプ政権の規制緩和などで今年はM&Aの増加が見込まれ、サード・ポイントとしては機を見て買い手になっていくとしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米、SHEIN・Temuを「強制労働」リストに追加

ビジネス

丸紅、300億円上限に自社株買い 期末配当1株50

ワールド

フィリピンCPI、1月は前年比+2.9%で横ばい 

ビジネス

米アポロ第4四半期利益は予想超え、手数料収入と退職
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国経済ピークアウト
特集:中国経済ピークアウト
2025年2月11日号(2/ 4発売)

AIやEVは輝き、バブル崩壊と需要減が影を落とす。中国「14億経済」の現在地と未来図を読む

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 2
    「体が1日中だるい...」原因は食事にあり? エネルギー不足を補う「ある食品」で賢い選択を
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    マイクロプラスチックが「脳の血流」を長期間にわた…
  • 5
    中国AI企業ディープシーク、米オープンAIのデータ『…
  • 6
    脳のパフォーマンスが「最高状態」になる室温とは?…
  • 7
    DeepSeekが「本当に大事件」である3つの理由...中国…
  • 8
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 9
    メキシコ大統領の外交手腕に脚光...「トランプ関税」…
  • 10
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」を予防するだけじゃない!?「リンゴ酢」のすごい健康効果
  • 4
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 5
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 6
    「靴下を履いて寝る」が実は正しい? 健康で快適な睡…
  • 7
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 8
    老化を防ぐ「食事パターン」とは?...長寿の腸内細菌…
  • 9
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 10
    「やっぱりかわいい」10年ぶり復帰のキャメロン・デ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀…
  • 6
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 7
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 8
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 9
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 10
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中