香港GDP、第4四半期前年比+2.4% 外需が寄与
香港政府が3日発表した2024年第4・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年比2.4%増加で、8四半期連続の拡大となった。観光地でもある市場で昨年4月撮影。(2025 ロイター/Tyrone Siu/File Photo)
[香港 3日 ロイター] - 香港政府が3日発表した2024年第4・四半期の域内総生産(GDP)速報値は前年比2.4%増加で、8四半期連続の拡大となった。
ロイターがまとめたエコノミストの予想平均は2.3%増。第3・四半期は1.9%増、第2・四半期は3.1%、第1・四半期は2.8%増だった。
24年の実質GDP伸び率は2.5%で、23年の3.2%から鈍化した。
香港政府は、第4四半期について、外需が財輸出に寄与し、サービス業は観光客増加の恩恵を受けたと述べた。
総投資支出も増加した。半面、個人消費は減少。香港市民が支出を抑制し、香港ドル高を利用して買い物は本土で行ったことが背景。
政府報道官は「先行きについては、外部環境の不確実性が高まっているものの、香港経済は25年もさらなる成長が見込まれる」と述べた。ただ米国の貿易保護主義的政策が、国際貿易を混乱させ、香港の財輸出に悪影響を及ぼす可能性があると指摘し、米国の利下げペースが鈍化し、香港ドル高が長期化する可能性もあると述べた。
第4・四半期GDPは季節調整済みの前期比0.8%増。
財輸出は前年比1.2%増、個人消費は0.2%減少した。