印リライアンス、SHEINとライセンス契約 衣料品販売開始

2月2日、インドの複合企業リライアンス・インダストリーズ傘下の小売企業リライアンス・リテールは、中国発の格安衣料通販大手「SHEIN(シーイン)」とのライセンス契約に基づき衣料品販売アプリ「シーイン・インディア・ファスト・ファッション」の運用を開始した。写真はリライアンスのロゴ。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで昨年8月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)
[ムンバイ 2日 ロイター] - インドの複合企業リライアンス・インダストリーズ傘下の小売企業リライアンス・リテールは1日、中国発の格安衣料通販大手「SHEIN(シーイン)」とのライセンス契約に基づき衣料品販売アプリ「シーイン・インディア・ファスト・ファッション」の運用を開始した。事情に詳しい関係者が明らかにした。
インドでは2020年に中国との外交関係の悪化を受けて、シーインやTikTok(ティックトック)といった中国系アプリが禁止された。シーインは今回、リライアンスとの契約により約5年ぶりにインドでの販売が再開した。
一方でリライアンスとしては、自社の旗艦ファッションアプリ「Ajio(アジオ)」にブランドを集結する戦略から決別する格好となった。アジオはスーパードライやギャップといったブランドを取り扱っている。
シーインは2012年に中国で創業し、その後に本社をシンガポールに移した。同社は幅広い低価格衣料品を販売している。
関係者によると、リライアンスはシーインのブランド名を使うことに対してライセンス料を支払う。両社の間に資本提携は締結されていない。
別の関係者の話では、アプリを通じて販売されるシーインブランドの衣料品は全てインド国内で生産された商品。これらの衣料品はいずれアジオでも販売される予定だ。