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ディープシークの影響に強気、目先はテック株調整=ブリッジウォーター

2025年01月29日(水)09時50分

 ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエーツは27日付のメモで、中国の新興企業ディープシークによる最新の人工知能(AI)モデル公開について、多くのハイテク株が短期的に調整する可能性があるが、業界にとってはポジティブだと指摘した。写真は、ニューヨーク証券取引所で働くトレーダー。2021年12月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Carolina Mandl

[マイアミ 28日 ロイター] - ヘッジファンドのブリッジウォーター・アソシエーツは27日付のメモで、中国の新興企業ディープシークによる最新の人工知能(AI)モデル公開について、多くのハイテク株が短期的に調整する可能性があるが、業界にとってはポジティブだと指摘した。

グレッグ・ジェンセン共同最高投資責任者(CIO)と、投資戦略策定のためのAI・機械学習技術開発などに取り組むAIAラボ部門のチーフサイエンティスト、ジャス・セクホン氏が執筆した。

「ディープシークの躍進は大きなニュースだが、AIエコシステムの大部分にとって悪材料ではない」としている。

ディープシークが多くのハイテク企業の株価を短期的に脅かすとし、特にエヌビディアに当てはまる可能性があると指摘。「ディープシークの成功により、企業はAIソフトウエアとハードウエアの相互作用を最適化することで効率化を達成するためにより多くの投資を行う可能性があるためだ」とした。

一方で、ディープシークの躍進はAI技術の発展にとって全体的にポジティブで、非技術系企業による採用を加速させる可能性があると分析。「現在グーグルやマイクロソフトがそうであるように、AI採用が誰にとっても不可欠になる時が来る。その時こそ、真のバブルが現れる」との見方を示した。

ロイター
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