中国BYD、インドネシア10億ドル工場の年内竣工目指す=幹部

中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は、インドネシアで10億ドルを投じて建設を進めている工場について、2025年末の竣工を目指している。写真は、同社インドネシア部門社長のイーグル・チャオ氏。1月20日、ジャカルタで撮影(2025年 ロイター/Ajeng Dinar Ulfiana)
[ジャカルタ 20日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)は、インドネシアで10億ドルを投じて建設を進めている工場について、2025年末の竣工を目指している。同社インドネシア部門のイーグル・ジャオ社長が20日、ロイターとCNBCインドネシアとのインタビューで明らかにした。
ジャオ氏は同工場の長期計画は輸出市場向けだと説明。「わが社の現地生産は極めて順調で軌道に乗っている。2025年末までに建設作業を完了する約束を守る」と述べた。
工場は西ジャワ州スバンの工業団地に建設中で、年間15万台の生産能力を持つ。
この投資により、BYDは一時的に輸入関税なしでインドネシアにEVを出荷することが認められている。これは自動車メーカーの投資を呼び込みながらEV需要を刺激することを目的とする政策による。政府は2030年までにEV60万台を国内で生産する目標を掲げている。
自動車協会のデータによると、BYDはインドネシアにおける販売初年度の2024年、1万5429台を販売した。同社は1─11月の電池式EV(BEV)の販売台数で首位に立ち、市場シェアは約36%を占めた。