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米株式ファンド、資金流出続く 利下げペース鈍化観測で

2025年01月20日(月)11時53分

 1月17日、LSEGリッパーのデータによると、1月15日までの1週間に米国株式ファンドから82億3000万ドルが流出した。写真は米ドル紙幣。ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボで2017年4月撮影(2025 ロイター/Dado Ruvic)

[17日 ロイター] - LSEGリッパーのデータによると、1月15日までの1週間に米国株式ファンドから82億3000万ドルが流出した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化するとの見方が背景。

前週も50億1000万ドルが流出していた。

米コアインフレ率が予想を下回り、大手銀行の決算が良好な内容だったことを受けて米国株は上昇したが、トランプ次期大統領がメキシコやカナダ、中国に関税を導入すれば物価高を招き、米経済の長期的な成長に影響するとの懸念は根強い。

セクター別では、大型株、中型株、マルチキャップ株、小型株ファンドからそれぞれ43億5000万ドル、15億4000万ドル、10億2000万ドル、3億7900万ドルの資金が流出した。

セクターファンドは、1週間前の3500万ドルの買い越しから4億2800万ドルの売り越しに転じた。ただ、金融セクターへの資金流入はネットで約7億5200万ドルとなった。

米国債券ファンドには5週連続で資金が流入し、流入額はネットで61億8000万ドルとなった。米国内一般課税債券ファンドが23億3000万ドル、短中期国債ファンドが21億5000万ドル、ローンパーティシペーションファンドが14億2000万ドルの流入超だった。

一方、マネー・マーケット・ファンドからは600億7000万ドルが流出し、3週連続の買い越しから売り越しに転じた。

ロイター
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