EU、Xへの調査拡大検討 投稿監視に関する規則違反で=BBG

欧州連合(EU)は、米実業家イーロン・マスク氏率いる短文投稿サイトXがコンテンツモデレーション(投稿内容の監視評価)に関する規則に違反したかどうかについて、調査を拡大することを検討していると、ブルームバーグが13日、EUハイテク政策責任者の話として報じた。写真はサンフランシスコで2023年7月撮影(2025年 ロイター/Carlos Barria)
[13日 ロイター] - 欧州連合(EU)は、米実業家イーロン・マスク氏率いる短文投稿サイトXがコンテンツモデレーション(投稿内容の監視評価)に関する規則に違反したかどうかについて、調査を拡大することを検討していると、ブルームバーグが13日、EUハイテク政策責任者の話として報じた。
EUは2023年後半、義務違反の疑いがあるとしてXの調査を開始。問題となったのはイスラム組織ハマスのイスラエル攻撃を受けた投稿などで、デジタルサービス法(DSA)に基づく初の調査となった。
欧州委員会のヴィルクネン副委員長はブルームバーグTVに対し、Xの調査について「現在、調査範囲が十分かどうか検討中だ」とした。
ブルームバーグによると、マスク氏が2月23日のドイツの総選挙を前に、「ドイツのための選択肢(AfD)」のワイデル共同党首のような極右を支持し始めたことから、欧州委のXに対する監視の目がここ数カ月で強まった。
マスク氏は先週、ワイデル氏とX上で対談し、総選挙でAfDに投票するようドイツの国民に呼びかけた。EUは対談について、DSAに違反して特定候補を有利にする意図があったかどうかを調査しているという。