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NY市場サマリー(8日)利回りとドル上昇、株ほぼ横ばい

2025年01月09日(木)07時02分

<為替> ドルが上昇した。トランプ次期米大統領が導入を目指す関税に法的根拠を与えるため、国家経済緊急事態の宣言を検討しているという報道に反応し、米10年債利回りが一時2024年4月25日以来の水準に急伸したことに追随した。

午後に入り公表された24年12月17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者はインフレが今年も引き続き減速する公算が大きいとの見解で一致。同時に、トランプ次期政権が実施する可能性のある政策の影響で、物価上昇圧力が高止まりするリスクが増しているという認識を示した。

ポンド/ドルは0.87%安の1.2364ドル。一時、昨年4月22日以来の安値となる1.2321ドルを付ける場面もあった。

ドル/円は0.25%高の158.41円。「介入警戒ライン」として意識される160円に迫っている。

<債券> 指標となる10年債利回りが8カ月超ぶりの高水準を付けた。トランプ次期政権の政策がインフレを再燃させ、連邦準備理事会(FRB)が利下げ回数を減らす可能性があるとの懸念が背景にある。

トランプ氏が新たに導入を予定している関税に法的根拠を与えるため、国家経済緊急事態の宣言を検討しているとの米CNNの報道により、物価圧力の高まりに対する懸念は一段と高まった。

指標となる10年債利回りは0.8bp上昇の4.693%。一時、昨年4月25日以来の高水準となる4.73%を付けた。

2年債と10年債の利回り格差は1bp拡大し、40.2bp。一時、42.9bpと、22年5月以来の大きさまで拡大した。

30年債利回りは2.1bp上昇の4.933%。一時、4.968%と23年11月以来の高水準となった。

<株式> ほぼ横ばいで取引を終えた。この日発表された雇用関連指標が強弱まちまちだったほか、トランプ次期米大統領が導入を予定している関税に法的根拠を与えるため国家経済緊急事態の宣言を検討していると伝わる中、インフレリスクを見極めたいとの雰囲気が強かった。

S&P総合500種は主要11セクターの大半が上昇。中小型株で構成するラッセル2000指数は下落した。

大型株はまちまちで、マイクロソフトが買われた一方、アルファベットやメタは下落した。

<金先物> 米追加利下げ期待を背景に、続伸した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比7.00ドル(0.26%)高の1オンス=2672.40ドル。

<米原油先物> 需給引き締まり観測を背景に買いが先行したものの、ドル上昇に伴う割高感や米石油製品在庫の大幅増加が圧迫要因となり、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月2月物の清算値(終値に相当)は前日比0.93ドル(1.25%)安の1バレル=73.32ドル。3月物は0.90ドル安の72.67ドルだった。

ドル/円 NY午後4時 158.35/158.39

始値 158.35

高値 158.54

安値 158.15

ユーロ/ドル NY午後4時 1.0316/1.0317

始値 1.0297

高値 1.0324

安値 1.0281

米東部時間

30年債(指標銘柄) 16時39分 93*06.50 4.9373%

前営業日終値 93*18.50 4.9120%

10年債(指標銘柄) 16時40分 96*16.00 4.6973%

前営業日終値 96*19.00 4.6850%

5年債(指標銘柄) 16時40分 99*19.00 4.4667%

前営業日終値 99*19.00 4.4670%

2年債(指標銘柄) 16時39分 99*29.75 4.2869%

前営業日終値 99*29.25 4.2950%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 42635.20 +106.84 +0.25

前営業日終値 42528.36

ナスダック総合 19478.88 -10.80 -0.06

前営業日終値 19489.68

S&P総合500種 5918.25 +9.22 +0.16

前営業日終値 5909.03

COMEX金 2月限 2672.4 +7.0

前営業日終値 2665.4

COMEX銀 3月限 3069.0 +0.4

前営業日終値 3068.6

北海ブレント 3月限 76.16 ‐0.89

前営業日終値 77.05

米WTI先物 2月限 73.32 ‐0.93

前営業日終値 74.25

CRB商品指数 297.3854 ‐1.8944

前営業日終値 299.2798

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