午後3時のドルは157円後半へ小幅高、半年ぶり高値更新後は上昇一服
1月7日、午後3時のドルは157円後半と、前日のニューヨーク市場終盤から小幅にドル高/円安の水準で推移している。2022年撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
Atsuko Aoyama
[東京 7日 ロイター] -
午後3時のドルは157円後半と、前日のニューヨーク市場終盤から小幅にドル高/円安の水準で推移している。ドルは一時、半年ぶり高値を更新したが、日本政府から円安けん制発言が出たことなどで上昇が鈍った。
ドルは午前に一時158.42円まで上昇し、昨年7月17日以来、半年ぶり高値を更新。米国の関税政策の後退はないとするトランプ次期米大統領の発言でドルが買い戻された流れを引き継いだほか、株高に伴うリスク選好のドル買いも重なった。「新NISA(少額投資非課税制度)経由の対外証券投資に絡むドル買い/円売りが出ているとの思惑も強かった」(大手銀ストラテジスト)という。
ただ、その後は加藤勝信財務相の円安けん制発言も出たことで上昇の勢いが弱まり、午後に入っても介入警戒感で「上値追いには慎重なムード」(為替ブローカー)となった。
きょうはこの後、米国で11月の雇用動態調査(JOLTS)や12月のISM非製造業景気指数の発表が予定されており、10日には雇用統計も発表されるため、今後は徐々に統計待ちとなる見通し。
セントラル短資FXの市場業務部専任部長、富永貴之氏は「前のめりにドル買い/円売りが加速した印象がある」と述べた。きょうの米指標の結果次第ではドルの一段高もあり得るものの、週末発表の雇用統計の内容を見極めたい向きもあるため「上値の攻め方は徐々に鈍くなるだろう」とした。
前日海外時間では、トランプ氏の側近が安全保障に重要な特定分野の輸入品にのみ関税を課すことを検討していると米ワシントン・ポストが報じるとドルは一時156円前半まで急落したが、トランプ氏がすぐに否定すると157円半ばまで一気に切り返して下げを帳消しにした。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 157.86/157.87 1.0396/1.0398 164.12/164.13
午前9時現在 157.74/157.75 1.0382/1.0385 163.78/163.80
NY午後5時 157.61/157.65 1.0390/1.0391 163.74/163.81
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