日経平均は4日ぶり反落、年末株価35年ぶり最高値
12月30日 大納会の東京株式市場で日経平均は、前営業日比386円62銭安の3万9894円54銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2024年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 30日 ロイター] - 大納会の東京株式市場で日経平均は、前営業日比386円62銭安の3万9894円54銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。年末年始の休場を控え、積極的な売買が手控えられたほか、前週末に心理的節目の4万円を回復した達成感や高値警戒感から徐々に軟化した。
2024年の日経平均は年間で19.22%(6430円37銭)上昇し、35年ぶりに年末終値で最高値を更新した。東証株価指数(TOPIX)は17.69%(418.53ポイント)上昇。最高値更新とはならなかったが、1990年以来、約34年ぶりの高値水準となった。
大納会の日経平均は44円高の4万0325円78銭とこの日の高値で寄り付いた。前場は4万円を挟んだ値動きが続いたが、後場は4万円割れの水準でもみ合いとなり、416円安の3万9864円46銭で安値をつけた。
国内ではあすから6連休を控えているため、前週に買われた主力株を中心に利益確定売りが目立った。主力株では、ファーストリテイリング、アドバンテスト、リクルートホールディングス、東京エレクトロンが1.5─2.5%超安となり日経平均を押し下げた。トヨタ自動車は1.32%安だった。
市場では「地合いは悪くないものの、これまでの経験則上、いったん4万円を上回ると、高値警戒感から利益確定売りが広がってしまうようだ」(アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長)との声が聞かれた。
TOPIXは6営業日ぶりに反落し、0.6%安の2784.92ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.6%安の1433.29ポイント。プライム市場の売買代金は3兆6011億0900万円だった。
東証33業種では、サービス、非鉄金属、電気機器、精密機器など27業種が値下がり、海運、鉄鋼など6業種が値上がりした。
そのほか個別株では、日産自動車、日本製鋼所、ソシオネクストが4─5%超安となった半面、日野自動車、川崎汽船は2%超高としっかりだった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.1%安の644.18ポイントと、4営業日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが639銘柄(38%)、値下がりは954銘柄(58%)、変わらずは50銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39894.54 -386.62 40325.78 39,864.46─40,325.78
TOPIX 2784.92 -16.76 2809.93 2,779.43─2,811.71
プライム市場指数 1433.29 -8.61 1445.12 1,430.47─1,447.09
スタンダード市場指数 1272.07 +3.19 1270.42 1,269.57─1,272.31
グロース市場指数 824.57 +1.11 823.52 822.79─830.85
グロース250指数 644.18 -0.64 644.77 643.60─650.41
東証出来高(万株) 162287 東証売買代金(億円) 36011.09
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