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台湾公取、米ウーバーのフードパンダ買収認めず 競争上の懸念で

2024年12月26日(木)09時04分

台湾の公平交易委員会(公正取引委員会)は25日、料理宅配サービスを手掛けるドイツのデリバリー・ヒーロー傘下フードパンダの台湾事業を9億5000万ドル(約1500億円)で買収するとした米同業ウーバー・テクノロジーズの計画を却下したと明らかにした。写真は2023年1月、スイスのダボスで撮影(2024年 ロイター/Arnd Wiegmann)

[25日 ロイター] - 台湾の公平交易委員会(公正取引委員会)は25日、料理宅配サービスを手掛けるドイツのデリバリー・ヒーロー傘下フードパンダの台湾事業を9億5000万ドル(約1500億円)で買収するとした米同業ウーバー・テクノロジーズの計画を却下したと明らかにした。

記者会見で、合併による負の影響は経済的利益を上回り、是正措置では競争上の懸念に対処することができないと語った。

陳志民副委員長は「台湾の料理宅配サービス市場において、ウーバーイーツへの競争圧力はフードパンダが生み出している。合併はこの圧力を消し去ってしまう」と主張。「合併後は競争による制限がなくなり、ウーバーイーツが利用料や飲食店への手数料を引き上げる可能性が高まる」と指摘した。

同氏によれば、2社が合併した場合、台湾での市場シェアの9割超を占めるという。

デリバリー・ヒーローは声明で、ウーバーは決定に不服を申し立てるか、買収を取りやめる可能性があると述べた。ウーバーとフードパンダはコメント要請に応じていない。

ロイター
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