日経平均は4日続落、日米中銀イベント控えポジション調整
12月18日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比282円97銭安の3万9081円71銭と、4日続落して取引を終えた。東京証券取引所で2020年10月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Hiroko Hamada
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比282円97銭安の3万9081円71銭と、4日続落して取引を終えた。前日の米株安の流れを引き継いだほか、日米の中銀イベントを控えてポジション調整の売りが出た。主力銘柄の一角で売りが出て相場の重しとなった一方、自動車株は買いが優勢となった。
日経平均は前営業日比187円安と軟調にスタートした後、下げ幅を広げ200円超安となった。前場後半にかけては一時小幅高に転じる場面がみられたが、すぐにマイナス圏に沈んだ。相場全体では弱い地合いが継続したが、下落していた銘柄に買い戻しが入るなど、全面安の展開とはならなかった。後場後半にかけてはもみ合う展開が続いたが、安値引けとなった。
物色動向としては自動車関連株がしっかりだった。日産自動車とホンダの統合報道を受けて思惑買いがみられた。電力株や金融株も底堅く推移した。
山和証券の調査部部長・志田憲太郎氏は足元の日本株について「地合いが悪化しているわけではなく、基本的にはイベント前で積極的な取引が控えられている」と話した。日本時間の明日未明に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)では追加利下げが予想されており、「決定内容よりも今後の政策金利見通しに注目が集まりそうだ」(志田氏)という。米連邦準備理事会(FRB)がタカ派的な姿勢を示した場合は、米国株の下押し圧力につながる可能性があるとみられている。
TOPIXは0.31%安の2719.87ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.31%安の1399.77ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆1248億2900万円だった。東証33業種では、輸送用機器、電気・ガス、その他金融など10業種が値上がり。その他製品、サービス、情報・通信など23業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.06%高の635.85ポイントと、小幅に反発した。
個別では、日産自動車がストップ高、三菱自動車工業が19%超高と大幅上昇したほか、マツダが5%超高。主力のトヨタ自動車は2%高だった。一方、ホンダは3%安。
指数寄与度の大きいソフトバンクグループは4%超安、ファーストリテイリングは1%超安だった。半導体関連ではアドバンテストが1%超高、ディスコが5%高だった。
きょうプライム市場に新規上場したキオクシアホールディングスは1440円で初値を付け、一時1689円まで上昇。1601円で取引を終えた。
プライム市場の騰落数は、値上がり587銘柄(35%)に対し、値下がりが994銘柄(60%)、変わらずが61銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 39081.71 -282.97 39176.88 39,081.71─
39,382.69
TOPIX 2719.87 -8.33 2722.24 2,719.87─2
,740.87
プライム市場指数 1399.77 -4.29 1401.69 1,399.77─1
,410.55
スタンダード市場指数 1249.92 +1.39 1248.61 1,248.11─1
,254.45
グロース市場指数 815.81 +0.92 813.06 811.75─822
.35
グロース250指数 635.85 +0.41 633.81 632.66─641
.88
東証出来高(万株) 211006 東証売買代金(億円 41248.29
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