ニュース速報
ビジネス

独IFO業況指数、12月は低下 経済低迷「慢性化」

2024年12月17日(火)20時39分

 独IFO経済研究所が17日発表した12月の業況指数は前月改定値の85.6から84.7に低下し、アナリスト予想(85.6)も下回った。フランクフルトで2021年2月撮影(2024年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

Rachel More

[ベルリン 17日 ロイター] - 独IFO経済研究所が17日発表した12月の業況指数は前月改定値の85.6から84.7に低下し、アナリスト予想(85.6)も下回った。

調査は約9000人の企業経営者を対象に実施。地政学的な不確実性と国内産業の不振を背景に、企業は今後数カ月を悲観的に捉えている。

IFOのクレメンス・フュースト所長は「ドイツ経済の低迷は慢性化している」と述べた。

現況指数は改善したものの、期待指数は11月の87.0から84.4へと予想(87.5)に反して低下した。

VPバンク・グループのチーフエコノミスト、トーマス・ギッツェル氏は「製造業とサービス業はともに厳しい状況に置かれている。サービス業では、労働市場の悪化見通しが緩慢ながらも確実に根を下ろしつつあるようだ」と語った。

コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は、ドイツ産業界の根深い問題を巡るムードの悪さを指摘し「欧州中央銀行(ECB)の利下げ効果は国内総生産(GDP)にプラスのインパクトを与えそうにない」と述べ、2025年の成長率を0.2%を予想した。

ハンブルク商業銀行のサイラス・デラルビア氏は、企業は見通し悪化を受け、特に来年の選挙に向けた各政党のマニフェストを待ち、短期的に投資を手控えると予想。「来年前半に経済情勢で根本的な改善は見られないだろう」と述べた。

一方、この日発表された欧州経済センター(ZEW)の12月の景気期待指数は15.7と、11月の7.4から予想外に上昇した。アナリストは6.5に低下すると予想していた。

ZEWのワムバッハ所長は、来年2月の選挙は短期的には不確実要因だが、長期で見ると新政権が経済立て直しの道を見つけるという期待をもたらすと指摘。「民間投資を促進する経済政策が打ち出されるとの期待や追加利下げ観測で経済見通しが改善している」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

インドネシア中銀本部を家宅捜索、CSR不正疑惑

ワールド

デンマーク、反捕鯨活動家引き渡さず 日本の要請拒否

ビジネス

独IFO業況指数、12月は低下 経済低迷「慢性化」

ビジネス

ECB年次銀行評価、レバレッジリスクで13行に資本
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:アサド政権崩壊
特集:アサド政権崩壊
2024年12月24日号(12/17発売)

アサドの独裁国家があっけなく瓦解。新体制のシリアを世界は楽観視できるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが物議...事後の悲しい姿に、「一種の自傷行為」の声
  • 2
    【クイズ】アメリカにとって最大の貿易相手はどこの国?
  • 3
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「TOS-1」をウクライナ軍が破壊する劇的瞬間をカメラが捉えた
  • 4
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 5
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 6
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 7
    メーガン妃は「ブランドのバッグを喜んで受け取る人…
  • 8
    ウクライナ侵攻によるロシア兵の死者は11万5000〜16…
  • 9
    爆発と炎上、止まらぬドローン攻撃...ウクライナの標…
  • 10
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 1
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼンス維持はもはや困難か?
  • 2
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達した江戸の吉原・京の島原と並ぶ歓楽街はどこにあった?
  • 3
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式多連装ロケットシステム「BM-21グラート」をHIMARSで撃破の瞬間
  • 4
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 5
    男性ホルモンにいいのはやはり脂の乗った肉?...和田…
  • 6
    「どんなゲームよりも熾烈」...ロシアの火炎放射器「…
  • 7
    電池交換も充電も不要に? ダイヤモンドが拓く「数千…
  • 8
    女性クリエイター「1日に100人と寝る」チャレンジが…
  • 9
    ウクライナ「ATACMS」攻撃を受けたロシア国内の航空…
  • 10
    「男性ホルモンが高いと性欲が強い」説は誤り? 最新…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 3
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 6
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 7
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 8
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 9
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 10
    2年半の捕虜生活を終えたウクライナ兵を待っていた、…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中