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英市民の予想インフレ率、5年後は3.4%に上昇=中銀調査

2024年12月16日(月)09時41分

12月13日、イングランド銀行(英中央銀行)が11月に実施した四半期調査によると、英国の一般市民が予想する5年後のインフレ率は、中央値が3.4%と、前回8月調査の3.2%から上昇して、2022年5月以来で最高となった。ロンドンのマーケットで5月撮影(2024年 ロイター/Maja Smiejkowska)

[13日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)が11月に実施した四半期調査によると、英国の一般市民が予想する5年後のインフレ率は、中央値が3.4%と、前回8月調査の3.2%から上昇して、2022年5月以来で最高となった。

発表済みの10月インフレ率は2.3%と、予想以上に上昇していた。ロイター調査では、12月18日に発表される11月分はさらに上昇して2.5%になると予想されている。

リーブス財務相が大規模支出を伴う予算案を打ち出したこともあり、英中銀など予測機関はインフレ率が来年上昇すると予想している。経済協力開発機構(OECD)によると、英国は賃金の伸びとサービスセクターの物価上昇圧力が強いため、来年のインフレ率が主要7カ国(G7)の中で最高となりそうだ。

英中銀の調査では、1年後のインフレ率予想中央値は3.0%と、前回調査の2.7%から切り上がって2月以来で最高となった。

金融市場では、英中銀が今月19日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を据え置いた後、来年末までに25ベーシスポイント(bp)の利下げを3回実施するにとどめると予想されている。中銀は、あくまで段階的に利下げを進める姿勢を強調している。

調査は11月8日から11日にかけて、英中銀の委託により調査会社イプソスが実施した。

ロイター
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