ニュース速報
ビジネス

ムーディーズ、ハンガリーの見通しを「ネガティブ」に引き下げ

2024年12月02日(月)11時20分

 11月30日、格付け会社ムーディーズは29日、ハンガリーの格付け見通しを「安定」から「ネガティブ」に引き下げた。写真はムーディーズの看板。米ニューヨーク州で2011年8月撮影(2024 ロイター/Mike Segar)

Aatrayee Chatterjee Gergely Szakacs

[30日 ロイター] - 格付け会社ムーディーズは29日、ハンガリーの格付け見通しを「安定」から「ネガティブ」に引き下げた。欧州連合(EU)の資金にアクセスできなくなる恐れがあるほか、選挙前の支出増で財政赤字が悪化する可能性があるためとした。

具体的には、資金を巡るEUとの合意がさらに大幅に遅れたり、財政再建反転の兆候や成長が予想を大きく下回る兆候が見られたりした場合、信用格付けを引き下げる可能性があると指摘。

「ネガティブの見通しは、当面格上げの可能性が低いことを示している。ただ、対EU関係が大幅かつ持続的に改善すれば安定に戻る公算が大きい」と説明した。

ハンガリー経済省は、中欧最大の財政赤字と公的債務の削減に取り組んでいるとした上で、来年の財政赤字の対国内総生産(GDP)比を3.7%にする目標を維持した。

オルバン首相は、国家主権保護法を巡って欧州委員会と対立しており、同国向けのEU資金数十億ユーロ相当の拠出が停止されている。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ロシア潜水艦、フィリピンEEZ内で浮上か マルコス

ワールド

南アがG20議長国に、トランプ関税など試練

ワールド

カナダ首相、トランプ氏に国境管理の強化を確約

ワールド

ガザ空爆、食料・子供支援団体の職員2人死亡
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:老けない食べ方の科学
特集:老けない食べ方の科学
2024年12月 3日号(11/26発売)

脳と体の若さを保ち、健康寿命を延ばす──最新研究に学ぶ「最強の食事法」

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で17番目」
  • 2
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていたのか?
  • 3
    白昼のビーチに「クラスター子弾の雨」が降る瞬間...クリミアで数百人の海水浴客が逃げ惑う緊迫映像
  • 4
    「すぐ消える」という説明を信じて女性が入れた「最…
  • 5
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 6
    ロシア・クルスク州の軍用空港にウクライナがミサイ…
  • 7
    バルト海の海底ケーブルは海底に下ろした錨を引きず…
  • 8
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 9
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 10
    LED化を超える省エネ、ウェルビーイング推進...パナ…
  • 1
    寿命が5年延びる「運動量」に研究者が言及...40歳からでも間に合う【最新研究】
  • 2
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋トレに変える7つのヒント
  • 3
    BMI改善も可能? リンゴ酢の潜在力を示す研究結果
  • 4
    エリザベス女王はメーガン妃を本当はどう思っていた…
  • 5
    リュックサックが更年期に大きな効果あり...軍隊式ト…
  • 6
    ウクライナ前線での試験運用にも成功、戦争を変える…
  • 7
    メーガン妃の支持率がさらに低下...「イギリス王室で…
  • 8
    「時間制限食(TRE)」で脂肪はラクに落ちる...血糖…
  • 9
    バルト海の海底ケーブル切断は中国船の破壊工作か
  • 10
    エスカレートする核トーク、米主要都市に落ちた場合…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 3
    寿命が延びる、3つのシンプルな習慣
  • 4
    「1年後の体力がまったく変わる」日常生活を自然に筋…
  • 5
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 8
    「会見拒否」で自滅する松本人志を吉本興業が「切り…
  • 9
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 10
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中