完全失業率10月は2.5%に悪化、有効求人1.25倍に上昇
総務省が11月29日発表した10月の完全失業率(季節調整値)は2.5%で、前月(2.4%)から0.1ポイント上昇した。写真は2020年6月、都内で撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Kentaro Sugiyama Tetsushi Kajimoto
[東京 29日 ロイター] - 政府が29日発表した10月の雇用関連指標は完全失業率が季節調整値で2.5%と、前月から0.1ポイント悪化した。有効求人倍率は1.25倍で前月から0.01ポイント上昇した。
ロイターの事前予測調査で完全失業率は2.5%、有効求人倍率は1.24倍と見込まれていた。
総務省によると、10月の就業者数は季節調整値で6798万人と、前月に比べて16万人増加。完全失業者数(同)は171万人で、3万人増加した。
非労働力人口は4020万人と、17万人減少した。
<人手不足が続く>
有効求人倍率は4月(1.26倍)以来6カ月ぶりの高水準。
厚生労働省によると、10月の有効求人数(季節調整値)は前月に比べて0.2%増加した。製造業や建設業などで原材料や人件費などのコスト上昇を背景に求人を手控える動きはあるものの、全体的に人手不足は続いている。
有効求職者数(同)は0.7%減。物価高騰などで家計が苦しくなる中で生活の安定志向が強まり、現在の職からの転職を様子見する動きも一部にみられた。
有効求人倍率は、仕事を探している求職者1人当たり企業から何件の求人があるかを示す。企業の多くは人手不足に対応するため賃金を引き上げて求人しているとみられ、厚労省の担当者は「雇用は決して悪い状況にはない」と述べた。
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