午後3時のドルは154円後半、欧州PMIでユーロ一段安か注目
11月22日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の154円後半で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)
Shinji Kitamura
[東京 22日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤から小幅ドル高/円安の154円後半で取引されている。市場では、きょう欧州で発表される総合購買担当者景気指数(PMI)が下振れればユーロが一段安になるとともに、ドル高が対円に波及する可能性があるとの指摘が聞かれた。
東京市場の序盤はドル売りが先行。緊迫感が強まってきたウクライナ情勢に加え、日銀の12月利上げの可能性を意識する声が増えていることなどが、円の底堅さにつながったという。
ドルは朝方の154円前半から、午前中に一時153.97円まで売られ、前日海外安値に迫った。円は対ドル以外でも底堅く、ユーロは161円半ば、ポンドが194円前半で底ばいとなった。
午後に入ると安値圏を推移していたユーロが再び弱含みとなり、一時1.0461ドルまで下げ幅を拡大。前日海外安値をわずかに下抜け、昨年10月以来1年ぶり安値を更新した。
市場では、きょう欧州で発表されるPMIでユーロが昨年10月安値を下抜ければ「テクニカル的な下支えを失った状況となり、大幅安が進む可能性が出てくる」(国内金融機関のトレーダー)との声が聞かれた。
対ユーロでドルがじり高となったことで、ドル/円も午後に入り154円後半へ切り返した。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 154.68/154.72 1.0464/1.0465 161.88/161.89
午前9時現在 154.15/154.17 1.0468/1.0470 161.38/161.40
NY午後5時 154.53/154.55 1.0473/1.0476 161.86/161.89