米新興AIエンファブリカ、1億ドル超調達 新型半導体を来年発売
11月19日、米カリフォルニア州に拠点を置く新興企業エンファブリカは、1億1500万ドルを調達したと発表した。写真は米ドル紙幣。都内で2011年8月撮影(2024 ロイター/Yuriko Nakao)
Stephen Nellis
[19日 ロイター] - 米カリフォルニア州に拠点を置く新興企業エンファブリカは19日、1億1500万ドルを調達したと発表した。来年前半に人工知能(AI)向けの最新半導体を発売する方針。
今回の資金調達ラウンドは、ベンチャーキャピタル(VC)の米スパーク・キャピタルが主導。VCのマーベリック・シリコンとベンチャーテック・アライアンスが新たに加わった。英アーム・ホールディングスや韓国サムスン電子、米シスコシステムズも参加した。
AI分野では、数万に上る半導体をいかに一体的に機能させるかが最大の技術的課題の一つとして浮上している。米半導体大手ブロードコムやグーグルの親会社アルファベットの元社員によって設立されたエンファブリカは、半導体開発を通じて課題の解決に取り組んでいる。
サンカル最高経営責任者(CEO)はロイターに、現在の技術ではネットワークが停止するまで約10万枚のAI半導体を連動させられると指摘。エンファブリカの技術を使えばこれを約50万枚まで増やせる可能性があり、より大規模なAIモデルの訓練ができるようになると強調した。