ニュース速報
ビジネス

欧州新興テックの資金調達は今年停滞、IPO増加見込み=報告書

2024年11月19日(火)12時23分

 11月19日、ベンチャーキャピタル会社アトミコは、今年の欧州テクノロジー系スタートアップ企業の資金調達額は昨年の水準をわずかに下回る水準で停滞しそうだが、新規上場は再び増えそうだとする業界報告書を出した。写真はユーロ紙幣。ボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年7月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)

Anne Kauranen Supantha Mukherjee

[ヘルシンキ 19日 ロイター] - ベンチャーキャピタル会社アトミコは19日、今年の欧州テクノロジー系スタートアップ企業の資金調達額は昨年の水準をわずかに下回る水準で停滞しそうだが、新規上場は再び増えそうだとする業界報告書を出した。

新興テック企業に対するベンチャーキャピタルの資金提供額は欧州で今年450億ドル(427億ユーロ)に達し、2015年(150億ドル)の3倍に達するものの、過去最高だった21年の1010億ドルの半分にも満たず、昨年の470億ドルをわずかに下回る見通しという。

アトミコのプリンシパル、サラ・グエムリ氏はロイターに「24年下半期には(資金調達・提供額が)伸びる兆しが見られており、25年はプラスになると予想している」と述べた。

IPO(新規株式公開)件数は過去4年で減少しており、24年はこれまでのところ11件で、過去10年間で最も少なくなりそうだという。

ただ、アトミコは「閑散期を経て、株式公開意向を表明する欧州企業が増えている」と指摘。英国のフィンテック企業RevolutとZopa、エストニアの配車サービス企業Boltを挙げた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国の小学校前で児童らに車突入、多数負傷の報道 湖

ビジネス

資本調達・M&A活発化へ、米新政権発足の来年=ゴー

ワールド

核ドクトリン修正案、必要なら正式決定とロシア大統領

ワールド

香港、民主派45人に最高10年の禁錮刑 議会選巡る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:超解説 トランプ2.0
特集:超解説 トランプ2.0
2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴える息子...父親が投稿した映像が怖すぎる
  • 4
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 5
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 6
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 7
    白い泡が大量発生...インド「下水汚染された川」に次…
  • 8
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 9
    「ゾッとした」「未確認生物?」山の中で撮影された…
  • 10
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査を受けたら...衝撃的な結果に「謎が解けた」
  • 3
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 4
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 5
    アインシュタイン理論にズレ? 宇宙膨張が示す新たな…
  • 6
    沖縄ではマーガリンを「バター」と呼び、味噌汁はも…
  • 7
    クルスク州の戦場はロシア兵の「肉挽き機」に...ロシ…
  • 8
    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…
  • 9
    中国富裕層の日本移住が増える訳......日本の医療制…
  • 10
    2人きりの部屋で「あそこに怖い男の子がいる」と訴え…
  • 1
    朝食で老化が早まる可能性...研究者が「超加工食品」に警鐘【最新研究】
  • 2
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 3
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 4
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 5
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 6
    自分は「純粋な韓国人」と信じていた女性が、DNA検査…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 9
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 10
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中