午前の日経平均は反発、買い一巡後はイベント控え様子見
11月19日、前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比208円52銭高の3万8429円37銭と反発した。写真は株価ボード。都内で2月撮影(2024 ロイター/Issei Kato)
[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は、前営業日比208円52銭高の3万8429円37銭と反発した。前日軟調となっていた主力株を中心に自律反発を期待した買いが入り、日経平均を押し上げた。市場では20日に予定されている米半導体大手エヌビディアの第3・四半期決算に関心が向いており、買い一巡後は様子見姿勢が強まる展開となった。
日経平均は175円高と反発で寄り付き、291円高まで上値を伸ばしたが、その後は上値の重い展開が続いた。25円高の3万8246円36銭まで上げ幅を縮小する場面もみられ、前場は小幅高水準でのもみ合いに終始した。目立った買い材料に乏しい中、時間外取引での米株先物3指数はまちまち、ドル/円も円高基調となり、外部環境も日本株にとって追い風とならなかった。
市場では「国内固有の材料に乏しく、積極的な買いが入りづらい」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声が聞かれた。様子見ムードが強く主力株に買いが入りづらい中、今後は中小型の材料株が物色されやすいという。
東証株価指数(TOPIX)は0.47%高の2704.47ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7816億6700万円と低調。東証33業種では、輸送用機器、非鉄金属、精密機器、ゴム製品など27業種が値上がり、サービス、電気・ガスなど6業種は値下がりした。
主力株では、アドバンテスト、ファーストリテイリング、信越化学工業が日経平均を押し上げた。半面、リクルートホールディングス、TDKはさえない。ソフトバンクグループはマイナス圏に転落し小幅安となったほか、東京エレクトロンは横ばいでの着地となった。
そのほか、自社株買いを発表した森永製菓、商品の値上げを発表したゼンショーホールディングスが買われ、中小型の材料株には物色がみられた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1177銘柄(71%)、値下がりは412銘柄(25%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。