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NY外為市場=ドル軟調、米金利見通し見直す動き

2024年11月16日(土)07時15分

ニューヨーク外為市場では、ドルがやや下落した。市場では、米連邦準備理事会(FRB)の将来的な利下げを巡る予想のほか、トランプ次期米大統領の政策がインフレ高進につながるとの見方を見直す動きが出ている。(2024年 ロイター/Sam Mircovich)

[ニューヨーク/ロンドン 15日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルがやや下落した。市場では、米連邦準備理事会(FRB)の将来的な利下げを巡る予想のほか、トランプ次期米大統領の政策がインフレ高進につながるとの見方を見直す動きが出ている。

主要通貨に対するドル指数は終盤の取引で0.19%安の106.68。今週は約1.65%上昇し、週間ベースでの上昇としては9月以来の大きさとなった。

トランプ次期政権が導入する可能性がある関税措置などがインフレ高進につながり、FRBの利下げ余地が狭まると見方から、ドル相場はこのところ上昇。パウエルFRB議長が前日、米経済は「極めて良好」で労働市場の状況は底堅いとし、FRBは利下げを急ぐ必要はないとの見解を示したことも、来月以降の積極的な利下げ予想の後退につながった。

終盤の取引でドル/円は1.4%安の154.145円。今週は7月以来初めて156円を上回っていた。

ユーロ/ドルは1.054025ドルに上昇。今週は一時、2023年10月以来の安値を付けていた。

マッコーリー(ニューヨーク)のグローバル外為・金利ストラテジスト、ティエリー・アルバート・ウィズマン氏は「パウエル議長のタカ派的な発言にもかかわらず、ユーロが若干上昇したのは予想外だった」と言及。トランプ次期大統領が政府要職に起用を発表している顔ぶれを踏まえ、来年は混乱が生じる可能性があるとの見方が台頭している可能性があるとし、「いわゆるトランプトレードなどに対する信頼が失われつつある理由は理解できる」と述べた。

バノックバーン・グローバル・フォレックス(ニューヨーク)のチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「前日のパウエル議長の発言に市場は過剰に反応した」とし、「米国の金利はまだ底堅い」と語った。

商務省がこの日に発表した10月の小売売上高(季節調整済み)は前月比0.4%増。自動車や電化製品の堅調な売り上げが追い風となり、伸びは市場予想の0.3%を上回った。

暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.64%高の9万0545.00ドル。イーサリアムは2.17%安の3051.30ドル。

ドル/円 NY終値 154.34/154.35

始値 155.49

高値 155.77

安値 153.87

ユーロ/ドル NY終値 1.0541/1.0542

始値 1.0577

高値 1.0592

安値 1.0517

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