ステランティス、イタリアで工場閉鎖や大規模削減せず=幹部
11月14日、欧米自動車大手ステランティスの人事担当責任者ジュゼッペ・マンカ氏は、イタリアでは工場の閉鎖や大量の人員削減は計画していないと述べた。ニューヨーク証券取引所で1月31日撮影(2024年 ロイター/Brendan McDermid)
[ローマ 14日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスの人事担当責任者ジュゼッペ・マンカ氏は14日、イタリアでは工場の閉鎖や大量の人員削減は計画していないと述べた。イタリア政府が同国自動車業界を巡る懸念に対処するためにローマで主催した会合での発言。
マンカ氏は「ステランティスはイタリア国内の工場を閉鎖するつもりはなく、大規模な人員削減を実施するつもりもない」と述べた。
会合を主催したウルソ企業相は、2025年から30年にかけて自動車産業を支援するために確保した資金約46億ユーロ(48億6000万ドル)を削減する計画について、労組や企業からの働き掛けを受けて見直す意向を示した。
イタリアの自動車業界は生産台数の減少や工場の生産休止などの問題に直面しており、ステランティスもイタリアのブランドである「フィアット」、「アルファロメオ」、「ランチア」の販売台数が減っている。
労働組合の金属機械労働者連盟(FIM─CISL)は先月、イタリアの年間自動車生産台数が50万台を割り込み、1958年以来最低の水準に落ち込むと予測した。