ニュース速報
ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、共和党が下院でも多数派確保の見通し

2024年11月13日(水)07時08分

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して6カ月半ぶりの高値を記録した。2022年7月撮影(2024年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 12日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して6カ月半ぶりの高値を記録した。市場では共和党のトランプ次期大統領によるインフレ高進につながる輸入関税の導入が予想されている。暗号資産(仮想通貨)のビットコインは、記録的な高値から上昇幅を縮小した。

主要通貨に対するドル指数は、0.51%高の105.96。一時、5月初旬以来の高値となる106.17を付けた。

ビットコインは、1.88%高の8万9683ドルと、新たな史上最高値をやや下回る水準となった。トランプ氏は米国を暗号資産とビットコインの世界的中心地にすると公言している。

調査会社デシジョン・デスクHQによると、米大統領選と同時に5日実施された連邦議会選で、上院で多数派を奪還した共和党が下院でも過半数を維持することが確実となった。トランプ次期大統領が掲げる減税や小さな政府への移行が進みやすくなるとみられる。

UBSのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は、「大統領選前からドルの値動きが始まっており、共和党圧勝のシナリオが見えたことが、さらなる後押しとなった可能性がある」と述べた。

一方、ユーロは、0.32%安の1.06215ドル。一時、2023年11月以来となる1.0596ドルまで沈んだ。

ショルツ首相の連立政権が崩壊したドイツで、来年2月23日に解散総選挙が実施される見通しとなった。連邦議会でのショルツ氏の信任投票は12月16日に行われる可能性がある。

英ポンドは0.99%安の1.2742ドル。 英国立統計局(ONS)が朝方発表した7─9月の賃金上昇率はボーナスを除くベースで前年同期比4.8%と、2022年6月以来約2年ぶりの低い伸びとなった。

ドルは対円で0.6%高の154.63円となった。先週、円は1ドル=154.715円と3カ月ぶりの安値を付けた。

オンショア人民元は対ドルで7.2378元。豪ドル/米ドルは0.61%安の0.6534米ドルとなった。

ドル/円 NY終値 154.60/154.64

始値 154.07

高値 154.92

安値 154.01

ユーロ/ドル NY終値 1.0623/1.0624

始値 1.0617

高値 1.0627

安値 1.0596

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米司法長官に保守強硬派ゲーツ下院議員指名へ、トラン

ビジネス

米フロンティア株主、ベライゾンによる買収承認 96

ビジネス

米メタの「スレッズ」、来年初に広告導入=報道

ワールド

ブラジルのサービス業活動、9月は前月比+1.0% 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:またトラ
特集:またトラ
2024年11月19日号(11/12発売)

なぜドナルド・トランプは圧勝で再選したのか。世界と経済と戦争をどう変えるのか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国」...写真を発見した孫が「衝撃を受けた」理由とは?
  • 3
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企画案から瓜二つだった
  • 4
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 5
    建物に突き刺さり大爆発...「ロシア軍の自爆型ドロー…
  • 6
    ロシア陣地で大胆攻撃、集中砲火にも屈せず...M2ブラ…
  • 7
    中国の言う「台湾は中国」は本当か......世界が中国…
  • 8
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 9
    トランプ再選を祝うロシアの国営テレビがなぜ?笑い…
  • 10
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に…
  • 1
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参加で「ネットの自由」を得た兵士が見ていた動画とは?
  • 2
    「歌声が聞こえない」...ライブを台無しにする絶叫ファンはK-POPの「掛け声」に学べ
  • 3
    ウクライナ軍ドローン、1000キロ離れたロシア拠点に突っ込む瞬間映像...カスピ海で初の攻撃
  • 4
    「遮熱・断熱効果が10年持続」 窓ガラス用「次世代…
  • 5
    「トイレにヘビ!」家の便器から現れた侵入者、その…
  • 6
    本当に「怠慢」のせい? ヤンキース・コールがベース…
  • 7
    朝鮮戦争に従軍のアメリカ人が写した「75年前の韓国…
  • 8
    後ろの女性がやたらと近い...投票の列に並ぶ男性を困…
  • 9
    海上自衛隊のヘリコプター搭載護衛艦「空母化」、米…
  • 10
    NewJeansのミン・ヒジン激怒 「似ている」グループは企…
  • 1
    外来種の巨大ビルマニシキヘビが、シカを捕食...大きな身体を「丸呑み」する衝撃シーンの撮影に成功
  • 2
    秋の夜長に...「紫金山・アトラス彗星」が8万年ぶりに大接近、肉眼でも観測可能
  • 3
    死亡リスクはロシア民族兵の4倍...ロシア軍に参加の北朝鮮兵による「ブリヤート特別大隊」を待つ激戦地
  • 4
    北朝鮮兵が味方のロシア兵に発砲して2人死亡!? ウク…
  • 5
    足跡が見つかることさえ珍しい...「超希少」だが「大…
  • 6
    大破した車の写真も...FPVドローンから逃げるロシア…
  • 7
    モスクワで高層ビルより高い「糞水(ふんすい)」噴…
  • 8
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 9
    予算オーバー、目的地に届かず中断...イギリス高速鉄…
  • 10
    韓国著作権団体、ノーベル賞受賞の韓江に教科書掲載料…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中