米ホーム・デポ、通期売上高の減少率は縮小の見通し
米ホームセンター大手ホーム・デポが12日発表した2024年第3・四半期決算の既存店売上高は前年同期比1.3%減と、減少率は22年第4・四半期以来の小ささだった。写真は2010年7月、米ニューヨークのホーム・デポで撮影(2024年 ロイター/Shannon Stapleton)
[12日 ロイター] - 米ホームセンター大手ホーム・デポが12日発表した2024年第3・四半期決算の既存店売上高は前年同期比1.3%減と、減少率は22年第4・四半期以来の小ささだった。LSEGがまとめた市場予想の平均3.25%減より小さかった。
24年通期の既存店売上高の伸び率は前期比2.5%減の見通し。従来予想の3─4%減から減少率を縮小した。専門業者からの堅調な需要や、ハリケーンに絡んだ消費による押し上げ効果が見込まれている。第3・四半期の1株当たり利益は3.67ドルで、市場予想の3.64ドルを上回った。
テッド・デッカー最高経営責任者(CEO)は「天候が通常に戻り、季節商品や屋外作業の需要が改善した。ハリケーン対応に絡んだ売り上げも増えた」と述べた。9月下旬から10月初めに2つのハリケーンが米南東部を襲来し、発電機や電池、ベニヤ板などの資材等が買い込まれた。幹部は会見で、ハリケーンに絡んだ需要の押し上げで第3・四半期の売上高が2億ドル増えたのに加え、10月には既存売上高がプラスに転じたと言及した。ホーム・デポはこの2年間、不安定な需要下で苦戦してきた。インフレ率の高止まりや金利の上昇などで大規模な住宅リフォームは保留されていたことなどが背景にある。今年3月に米建材供給SRSを182億5000万ドルで買収するなど、専門業者向け事業を強化している。