ニュース速報
ビジネス

中国「独身の日」商戦終了、買い物客が増加 総売上高は推計26.6%増

2024年11月12日(火)18時44分

 11月12日、中国最大の電子商取引(EC)会社アリババ・グループは、11日深夜に終了した数週間にわたる今年の「独身の日」商戦で売上高が「堅調な伸び」となり、買い物客数は「過去最高」を記録したと発表した。写真はボスニア・ヘルツェゴビナのゼニツァで2022年7月撮影(2024 ロイター/Dado Ruvic)

Casey Hall

[上海 12日 ロイター] - 中国最大の電子商取引(EC)会社アリババ・グループは、11日深夜に終了した数週間にわたる今年の「独身の日」商戦で売上高が「堅調な伸び」となり、買い物客数は「過去最高」を記録したと発表した。

期間中の総売上高には触れなかったが、アップル、ハイアール、美的、シャオミを含む45ブランドは「流通総額(GMV)」が10億元(1億3862万ドル)を超えたという。

中国第2位のEC大手、京東集団(JDドット・コム)は、売り上げに関する情報を開示していないが、買い物客数が前年比で20%以上増加したと明らかにした。

データプロバイダーである星図数据の推計値によると、主要ECプラットフォーム全体の売上高は26.6%増の1兆4400億元。今年の独身の日商戦は昨年より10日間長かった。昨年の推計値は2.08%増の1兆1400億元。

元々は日付の数字にちなんで毎年11月11日に24時間限定で開催されていた独身の日セールは、数週間にわたって行われるイベントへと拡大。10月14日に始まった今年はこれまでで最も長い期間となった。

各プラットフォームは2022年以降、GMVの総計を発表していない。

中国では格安ECプラットフォームが台頭し、大幅な値下げが常態化している。

コンサルティング会社ApertureChinaの創業者Yaling Jiang氏は「今、私たちは消費の下り坂の真っただ中にいる。消費者は節約志向が非常に強く、できる限り節約しなければと感じている」と指摘。

ECコンサルティング会社WPIC Marketing + TechnologiesのJacob Cooke最高経営責任者(CEO)は、中央政府が発表した景気刺激策は商戦期間中の個人消費を大きく促す要因にはならなかったとの見方を示した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエルがフーシ派を攻撃、イエメン首都の空港など

ワールド

イラン大統領、1月にロシア訪問 協力協定署名へ=報

ワールド

カザフの旅客機墜落、ロシア防空システムの関与示す兆

ワールド

インド政府、経済成長率6.5%程度と予想 従来見通
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2025
特集:ISSUES 2025
2024年12月31日/2025年1月 7日号(12/24発売)

トランプ2.0/中東&ウクライナ戦争/米経済/中国経済/AI......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 2
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3個分の軍艦島での「荒くれた心身を癒す」スナックに遊郭も
  • 3
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部の燃料施設で「大爆発」 ウクライナが「大規模ドローン攻撃」展開
  • 4
    「とても残念」な日本...クリスマスツリーに「星」を…
  • 5
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 6
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 7
    日本企業の国内軽視が招いた1人当たりGDPの凋落
  • 8
    滑走路でロシアの戦闘機「Su-30」が大炎上...走り去…
  • 9
    なぜ「大腸がん」が若年層で増加しているのか...「健…
  • 10
    世界がまだ知らない注目の中国軍人・張又俠...粛清を…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 5
    ウクライナの逆襲!国境から1000キロ以上離れたロシ…
  • 6
    「腹の底から笑った!」ママの「アダルト」なクリス…
  • 7
    おやつをやめずに食生活を改善できる?...和田秀樹医…
  • 8
    9割が生活保護...日雇い労働者の街ではなくなった山…
  • 9
    オレンジの閃光が夜空一面を照らす瞬間...ロシア西部…
  • 10
    【駐日ジョージア大使・特別寄稿】ジョージアでは今、…
  • 1
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 2
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が明らかにした現実
  • 3
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊」の基地で発生した大爆発を捉えた映像にSNSでは憶測も
  • 4
    ロシア兵「そそくさとシリア脱出」...ロシアのプレゼ…
  • 5
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 6
    半年で約486万人の旅人「遊女の数は1000人」にも達し…
  • 7
    「炭水化物の制限」は健康に問題ないですか?...和田…
  • 8
    ミサイル落下、大爆発の衝撃シーン...ロシアの自走式…
  • 9
    コーヒーを飲むと腸内細菌が育つ...なにを飲み食いす…
  • 10
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中