米国株式市場=3指数が最高値更新、トランプ氏の政策に期待
11月11日、米国株式市場では主要3指数が過去最高値を更新して取引を終えた。トランプ次期米大統領の政策の恩恵を受けるとみられる銘柄が買われた。ニューヨークで2021年撮影(2024年 ロイター/Andrew Kelly)
[ニューヨーク 11日 ロイター] - 米国株式市場では主要3指数が過去最高値を更新して取引を終えた。トランプ次期米大統領の政策の恩恵を受けるとみられる銘柄が買われた。
テスラはイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)とトランプ氏の緊密な関係が追い風になるとの期待から、時価総額が9%増加し1兆1000億ドルを超えた。
S&P総合500種金融指数は1.4%上昇。ウェルズ・ファーゴやJPモルガンなど銀行株への買いがダウ工業株30種を最高値に押し上げた。
中小型株で構成するラッセル2000は1.5%上昇し、2021年11月以来の高値を付けた。中小企業はトランプ氏の減税案や規制緩和の恩恵を受けるとみられている。
一方、マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、メタ・プラットフォームズはいずれも約1%下落。
半導体大手エヌビディアも1.6%安となり、S&P500情報技術指数とフィラデルフィア半導体指数がともに下落した。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイドCEOは「選挙以降のワイルドな4日間を経て市場は一息ついている」と指摘。「だがトレンドは上向きで、トランプラリーがサンタクロースラリーに発展しても意外ではない」と述べた。
ビットコインが過去最高値を更新する中、暗号資産(仮想通貨)関連株が急騰。コインベース・グローバルは20%高、ビットコイン採掘のマラ・ホールディングスは30%高、ライオット・プラットフォームズは17%高となった。
市場は米経済や金融政策見通しについて手掛かりを得ようと、13日発表の消費者物価指数(CPI)など週内に発表される経済指標を注視している。
S&P500は値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.5対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は154億株。直近20営業日の平均は128億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 44293.13 +304.14 +0.69 44057.65 44486.70 44057.65
前営業日終値 43988.99
ナスダック総合 19298.76 +11.99 +0.06 19355.34 19366.07 19193.29
前営業日終値 19286.78
S&P総合500種 6001.35 +5.81 +0.10 6008.86 6017.31 5986.69
前営業日終値 5995.54
ダウ輸送株20種 17566.34 +212.40 +1.22
ダウ公共株15種 1036.77 +4.85 +0.47
フィラデルフィア半導体 5156.39 -134.13 -2.54
VIX指数 14.97 +0.03 +0.20
S&P一般消費財 1772.07 +30.56 +1.75
S&P素材 590.49 -3.06 -0.51
S&P工業 1209.73 +9.56 +0.80
S&P主要消費財 866.77 -4.66 -0.53
S&P金融 828.65 +11.53 +1.41
S&P不動産 272.90 -2.21 -0.80
S&Pエネルギー 720.79 +2.92 +0.41
S&Pヘルスケア 1738.27 -10.36 -0.59
S&P通信サービス 333.43 +1.49 +0.45
S&P情報技術 4583.71 -41.16 -0.89
S&P公益事業 402.69 +1.21 +0.30
NYSE出来高 10.11億株
シカゴ日経先物12月限 ドル建て 39680 + 130 大阪比
シカゴ日経先物12月限 円建て 39635 + 85 大阪比