世界食料価格指数、10月は1年半ぶり高水準=FAO
国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した10月の世界食料価格指数は127.4と18カ月ぶりの高水準となった。エジプト・カイロ郊外のスーパーマーケットで2022年撮影。(2024年 ロイター/Amr Abdallah Dalsh/File Photo)
[パリ 8日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)が8日発表した10月の世界食料価格指数は127.4と18カ月ぶりの高水準となった。植物油を中心に大半の品目が上昇した。
9月の124.9(改定値)から2%上昇した。
前年同月比では5.5%上昇し、2023年4月以来の高水準を記録した。
FAOによると、肉類を除く全てのカテゴリーで価格が上昇した。
植物油価格指数はパーム油生産への不安を背景に前月から7%以上上昇した。
砂糖価格は2.6%上昇した。ブラジルの24/25年度の生産見通しに対する警戒感が根強い。
穀物価格は0.8%上昇した。
小麦価格は北半球の作付状況に対する懸念や、ロシアの非公式な輸出価格下限の導入を受けて上昇。トウモロコシ価格も上昇した。
乳製品価格はチーズとバターを中心に2%近く上昇した。
食肉価格は0.3%下落した。豚肉と鶏肉の価格が下落する一方、牛肉価格は上昇した。
FAOは別の穀物報告書で、24年の世界の穀物生産量予測を1カ月前の28億5300万トンから28億4800万トンに引き下げた。下方修正により予想生産量は前年比0.4%減となるが、なお過去2番目の高水準にとどまっている。