日経平均はマイナス転換、トランプ優勢織り込んだ大幅高の反動
11月7日、 日経平均は朝方に米株高を好感して上昇して始まったが、その後マイナスに転じている。写真は都内の東京証券取引所で2020年10月撮影(2024 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 7日 ロイター] - 日経平均は7日朝方に米株高を好感して上昇して始まったが、その後マイナスに転じている。前日に米大統領選でのトランプ前大統領の優勢を織り込んで1000円超上昇し「米株高を先取りした形となっており、利益確定売りが強まっている」(国内証券のアナリスト)との見方がある。先物の断続的な売りが観測される。
寄与度の高いファーストリテイリング、東京エレクトロンやアドバンテストなどのマイナス転換が押し下げに作用している。傘下の英半導体設計大手アーム・ホールディングス株が時間外取引で下落したソフトバンクグループもマイナスに転じている。
TOPIXは小幅プラスを維持。前日に決算を発表したトヨタ自動車や銀行株の上昇が寄与している。金融株は前日に続いて業種別の値上がり率上位に入っており「トランプ氏の勝利を受けた物色の継続より、急ピッチな円安を受けた日銀の追加利上げへの思惑の側面が強そうだ」(別の国内証券のストラテジスト)との声が聞かれる。